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政権党になれないのが野党の運命

 野党の安倍内閣に対する質疑は下らない。安倍内閣と政策を競うのではなく政権批判だけに固執しているのが野党である。コロナウイルス感染が中国から世界に広まり、日本でも感染者が増えていった頃に国会は始まったが、野党はコロナウイルス感染拡大を防ぐ対策を提案することはしないで、「桜を見る会」に関しての追及に終始していた。

 コロナウィルス感染を防ぐことよりも桜を見る会の内実を暴き、安倍政権を窮地に追い詰め、あわよくば解散させるというのが野党の狙いだったのだ。とにもかくにも安倍氏を首相の座から引きずり下ろすことに固執していたのが野党であった。

 日本人を含め56の国と地域からの乗客と乗員の計約3700人が乗っていたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセスは次々とコロナウィリスに感染する乗客が増えてパニック状態になった時でさえ野党は「桜を見る会」の問題に固執して安倍政権を追い詰めるのに躍起になっていた。

 「桜を見る会」は1952年に吉田茂首相(当時)が開いたのが最初で、東日本大震災などで中止になった年を除き、毎年4月ごろに東京都内の新宿御苑で開いてきた。皇族や外国の大使、国会議員のほか、文化・芸能、スポーツなど各界の功労者が招かれるのが「桜を見る会」である。政府は1万人の招待を目安にしていたが、来場者は年々増加して19年は約1万8000人に増え、開催経費は14年の約3000万円から19年は約5500万円に膨らんだ。野党は、安倍首相の後援会関係者が多数招待されていたことを問題視し、税金で賄われている「桜を見る会」を安倍政権は「公私混同」していると責め立てた。公職選挙法が禁じる買収・供応に当たる可能性を指摘し、徹底して追求していたのが野党である。「桜を見る会」に問題があるとしてもそれは安倍政権の政策批判ではない。スキャンダル批判である。次の「桜を見る会」から是正していけばいいだけの問題である。ところが野党は安倍政権を追い詰めるのに固執し続けた。2020年度の予算案への追及はほっといた状態の中で予算案は衆議院で可決した。
野党は懸命に安倍政権を追い詰めたつもりになっただろうが、世間はコロナウィルス感染への関心が高く、報道はコロナウィルス感染が主流となり、野党の「桜を見る会」の追及に関心の高い国民は少なかった。マスメディアで話題にされないとなんの効果もないのが「桜を見る会」追求である。野党は「桜を見る会」から話題の高いコロナウィルス感染問題追及へと方向転換した。
 
 政治家にとって問題にするべきはコロナウィルス感染にどのように対処していくかである。対処方法を与野党で模索しより適切な方法を政策にし、予算を決めることである。ところが野党にはそんな気はない。安倍政権の政策が適切か否かを判断しないし、安倍政権の政策に対抗する政策の提案をすることもしないで政策が決まるまでの点検に固執した。

 安倍首相は全国の小中高校を3月2日から春休みまで休校にするように要請した。野党は首相に絡みついてきた。

※首相は要請することはできるが命令することはできない。戦後の日本は戦前のような中央集権国家ではない。地方の自治体には自治権がある。小中校の休みの決定権は市町村にある。県立高校は県に決定権がある。

 野党は小中高を休みにすることに賛成なのか反対なのかを表明しなかった。賛成か反対かの態度を決めるのが政治家として重要なことである。重要なことは傍に置いといて、安倍首相が小中高を休みにすることを決めた手順の説明を求めた。

 専門家の協議の意見を参考にしたと答えると、議事録を要求し、専門家の協議には休校に賛成という記録はないと首相を責める。首相は専門家たちがこの1、2週間が感染拡大を大きく左右するとの意見を参考に、休学にするのは独断で決めたと答えた。
新型コロナウイルス対策が迷走しているのは官邸主導の性だと国民に思わせたい。それが野党の狙いである。

 立憲民主党、国民民主党そして共産党はコロナウィルス感染が拡大していく中で、拡大をどのようにして食い止めるかを提案するのではなく、安倍政権の失敗を探しているのである。そんな政党が国民の支持が高くなることはない。政権党になれるはずがない。たとえ安倍政権の支持が下がったとしても野党の支持は上がらない。だから政権党になれない。それが野党の運命である。


「沖縄に内なる民主主義はあるか」より転載
http://hijai.ti-da.net/

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