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「党内野党」の石破、宰相に跪いた中曽根を教訓に

髙橋 利行

 落語家・三遊亭金馬(3代目)が語る枕(小話)に「世の中は、澄むと濁ると大違い。刷毛に毛があり禿に毛がなし」というくだりがある。絶妙な語り口に聴衆は思わず引き摺り込まれる。要は、わずかな違いに見えても、実は、天と地ほどの違いがあることの喩えである。政界にも「党内野党」と「野党」と言う、似て非なる立場がある。

 その微妙な一線を踏み越えてしまったら一大事である。嫌われるくらいならまだしも、恨まれる、果ては不倶戴天の敵ともなる。あいつにだけは言われたくないという思いもあるのだろう。

 すべてを承知の助で見逃せば「武士の情け」とも映る。度重なれば「党内野党」では済まない。傷口に塩を擦り込めば「逆鱗」に触れる。その微妙なバランスに揺れているのが石破茂(元自民党幹事長)なのである。


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