ワシントン・タイムズ・ジャパン

<名護市長選>パンダがスタバと映画館に負けた?

足を引っ張った「パンダ誘致」公約

パンダの着ぐるみが登場した稲嶺進氏の出陣式。パンダの右後は伊波洋一氏=1月28日、沖縄県名護市

パンダの着ぐるみが登場した稲嶺進氏の出陣式。パンダの右後は伊波洋一氏=1月28日、沖縄県名護市

 「えー、パンダと映画館の戦いだったのですか。いくら何でも住民、市民を馬鹿にしていると思いますよ」

 5日夜のBSフジの報道番組「プライムニュース」の司会者は驚きを隠せなかった。

 4日に投開票された名護市長選で敗北した稲嶺進氏が「パンダ誘致」を公約にしたが、渡具知武豊氏がビーチ、映画館や屋内アミューズメント施設を含めた「名護の活性化」を公約を掲げ、「素通り観光」と言われる通過するだけの名護を魅力あふれる街にすることを約束した。

 これについて、番組にゲスト出演していた沖縄選出の伊波洋一参院議員は「中国との歴史が深いので、パンダ誘致は可能だった」と指摘した上で、「相手は映画館とスタバだった」ため若者の票は取れなかったと振り返った。「パンダが映画館に負けたことになりますね」という司会者の問いに対して「そういうことになりますね」と認めた。

 実際、自民党沖縄県連の若手有志が1月30日に市内でアンケートを取ったところ、年間3億円の税金を使って「パンダを誘致」することに賛成2票、反対60票と、圧倒的な差が付いた。

 稲嶺氏のパンダ公約が支持されていないことに気付いたのか、選挙戦最終日、3日の打ち上げ演説会では稲嶺氏を含め、パンダに言及する弁士は1人もいなかった」

 辺野古移設反対で稲嶺氏を精力的に支持した翁長雄志知事は1月19日の記者会見で、パンダ誘致について「いろいろなルートから話があり、一つ一つ確かめると、可能性が見えてきた。蓋然性は高い」と述べている。稲嶺氏が敗北したことで、この発言はなかったことで終わってしまうのであろうか。
(那覇支局・豊田 剛)

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