ワシントン・タイムズ・ジャパン

「奇跡が起きた!」「次は知事選だ」名護市長選の先を見据える保守陣営

 開票作業が始まる午後9時から支持者が続々と集まる名護市役所裏にある渡具知武豊選対本部。「奇跡」の瞬間を見ようと、沖縄本島全土から支援者が集まっていた。

渡貝知武豊氏

当選を受け、公明党沖縄県本部の金城勉代表(右)と固い握手をする渡貝知武豊氏=4日午後10時40府ごろ、沖縄県名護市

 2月4日午後10時半、テレビで「名護市長選で渡具知武豊氏が当確」のテロップが流れると、大歓声が沸き起こり、支援者からは「奇跡が起きた」「夢みたい」という言葉が飛び交った。

 「奇跡」というのにも理由がある。

 自民党県連名護市支部が出馬要請していた北部地区医師会副会長の宮里達也氏が6月になって辞退した。次善策として市議だった渡具知氏の擁立でまとまった。ところが菅義偉官房長官が「勝てる候補」の擁立を命じ、いったんは白紙となった。結局は渡具知氏の擁立で承認されたが、秋の時点の世論調査ではダブルスコアで現職に引き離されていた。

 転機となったのは年末の公明党による推薦決定だ。同党は前回の市長選で自主投票だったが、衆院選で公明の比例票が多く集まったことなどを理由に「協力できる環境が整った」(公明党沖縄県本部)としての決定だった。

 それからは、菅氏、二階俊博自民党幹事長ら、自公の両党重鎮が続々と名護市に入り、企業、団体の票固めに動いた。また、告示後には無党派層にも人気のある小泉進次郎筆頭副幹事長が2度、名護に入り4回演説。結果的に、相手候補にとどめを刺す形となった。

 3日夜、自民党県連の翁長政俊副幹事長は 6日間の選挙戦を振り返り「これだけのことをやって負けるはずがない。やれることはすべてやった」と述べた。

 「さあ、次は知事選を取りにいくよ」

 自民党県連幹部は、視線の先を知事選に向けていた。

(那覇・豊田 剛)

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