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アグネス・チャン、シリア難民支援を訴える

シリア難民の現状や支援などを訴えるアグネス・チャンさん=17日、東京・高輪のユニセフハウス

シリア難民の現状や支援などを訴えるアグネス・チャンさん=17日、東京・高輪のユニセフハウス

 今月3日から12日まで、シリア難民を受け入れているヨルダン、レバノン、トルコの3カ国を訪れた歌手・タレントで国連児童基金(ユニセフ)の東アジア太平洋地域親善大使のアグネス・チャンさん(61)が17日、都内のユニセフハウスで報告会を行った。会場を訪れた約100人の参加者は、アグネスさんの話に耳を傾けた。

 アグネスさんは、シリア難民の男の子は家族を養うために働かされ、女の子は結婚すると支給される結納金3000ドル(約30万円)を目当てに早く結婚させられている現状を説明。また、難民キャンプではなく、町で暮らしている難民には支援が十分に行き届いていない現状を指摘し、「シリア難民は、家族を守れないみじめさを感じている。子供時代を失った世代を出さないようにするため、まだまだ支援が必要だ」と語った。

 アグネスさんは今後の支援について、「難民はペンキ塗りや街灯を取り付けるボランティアを行っている。難民がいるから社会が良くなったと言ってもらえる活動が重要だ」と、持続可能な支援体制の必要性を訴えた。
 シリアは内戦が始まる前、ユニセフの支援からの卒業が間近だった。初等教育就学率は95%、乳幼児の予防接種率も80~90%と高水準だった。しかし、6年にわたる内戦で、国中のインフラや社会サービスが完全に破壊した。以前は9割の国民が使えていた安全な飲料水も確保できず、遠い昔の話だった妊婦などの急性栄養不良も報告されるまでになった。

 アグネスさんによると、シリア難民の愛郷心は強く、「シリアは緑が美しくて食べ物はなんでも美味しいところだ。早く故郷に帰りたい」と多くの難民たち言われたという。シリア難民は、ヨーロッパなどの先進国で新たな人生を歩むより、平和になったシリアに帰りたいとの思いはとても強いという。
(宗村興一)

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