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シンクロチーム銅で復活を証明、歓喜の表彰台

日本が3大会ぶりメダル「自分の力を出し切れた」

シンクロチーム銅で復活を証明、歓喜の表彰台

シンクロナイズドスイミングのチームで銅メダルを獲得した日本チーム=19日、リオデジャネイロ(時事)

シンクロチーム銅で復活を証明、歓喜の表彰台

シンクロナイズドスイミング、フリールーティンの演技をする日本チーム=19日、リオデジャネイロ(時事)

 五輪最後の演技を終えた主将の乾の目から、涙があふれた。「たくさん練習してきて、最後の1回に自分の力を出し切れた」。3位を告げる得点が表示されると、プールサイドで飛び跳ね、仲間と抱き合った。日本はチームでTR、FRともウクライナを上回り、復活を証明する3大会ぶりの表彰台に立った。

 寄せ太鼓の力強い拍子に乗り、冒頭の高く飛び出すリフトが決まった。その後に次々と繰り出したリフトも全て成功。ジャンパー役の中村は「本当に集中して、この一発に懸けるっていう思いでいた」。ぶれのない、気迫のみなぎる泳ぎを貫き、先に泳いだウクライナを0・2666点上回った。表現力を武器とする相手を、完遂度と難易度の評価でしのいだ。

 チームのメダルが途切れた2008年北京五輪後、メンバーの大半が引退。その後に代表入りした選手たちは、表彰台を懸けた戦いを知らなかった。5位に終わったロンドン五輪後、乾は「目標を見つけられずにいた」と振り返る。

 2年前に指導に復帰した井村監督は、競技に向き合う姿勢からチームを変えようとした。ウオーミングアップでも手を抜くことは許さず、力を抑えるとやり直しを命じた。「練習中の気持ちの持ち方とか全部おかしい。最初は全然分かってくれなかった」。息継ぎなしの競泳の泳ぎ込みとルーティンを繰り返す過酷なメニューに、当初は誰もついてこられなかった。それでも、きつい練習を続けるうちに、「怖かったものが怖くなくなった」と吉田。以前は体力が持つか不安だった4分間のFRを、この日は最初から全力で泳げた。

 指導者として9度目の五輪で、低迷していた日本を再び表彰台に引き上げた井村監督は「これが私の目指していた結果。スリルのある試合で、よく泳ぎ切った」。銅メダルを次々に首に掛けられ、笑顔で選手たちを抱き締めた。(時事)

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