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レスリング川井梨紗子選手、号泣し「ありがとう」

母の夢つかんだ「金」、吉田沙保里4連覇ならず

レスリング川井梨紗子選手、号泣し「ありがとう」

レスリング女子63キロ級で金メダルを獲得した川井梨紗子=18日、リオデジャネイロ(時事)

レスリング川井梨紗子選手、号泣し「ありがとう」

レスリング女子63キロ級決勝でママシュクを破って優勝し、栄和人チームリーダー(上)を肩車する川井梨紗子=18日、リオデジャネイロ(時事)

レスリング川井梨紗子選手、号泣し「ありがとう」

レスリング女子53キロ級決勝、マルーリス(右)と対戦する吉田沙保里=18日、リオデジャネイロ(AFP=時事)

 女子レスリングがまだ五輪種目になっていなかった頃、選手だった母の夢。リオデジャネイロ五輪のレスリング女子63キロ級で金メダルに輝いた川井梨紗子選手(21)は、母の思いを胸に挑んだ大舞台で勝利し、「ありがとう」と号泣して観客席の家族に抱き付いた。母初江さん(46)は「最高の結果につながってよかった」と涙を流して喜んだ。

 川井選手は、レスリングの全日本学生選手権などを制した父孝人さん(48)と、世界選手権への出場経験もある初江さんの長女として生まれた。小学2年からレスリングを始め、2年目からは初江さんの指導を受けるようになった。

 初江さんは現役時代、「次の五輪には正式種目に採用される」と信じてレスリングに全てを賭けたが、願いはかなわなかった。「中途半端にやってほしくない」と課した厳しい指導に応えた娘は、2012年、母に続いて世界選手権の代表に選出された。母娘で世界選手権に出場したのは日本で初めてだった。

 その後目指したリオ五輪。階級区分が変更され、五輪4連覇を目指していた伊調馨選手(32)と重なった。周囲から「階級を上げろ」と諭されても、川井選手はかたくなに拒んだ。初江さんは「娘にとっては、リオ五輪に行くことと馨さんに勝つことには、同じだけの価値がある」と理解を示した。

 階級を決める最終期限の前日、相談の電話があった。初江さんは「自分が良いと思う方を選べばいい」と伝えた上で続けた。「悩めるところまで来たのは強くなった証拠。一つ(階級を)上げたら挑戦できるチャンスがあるところまできたのはうらやましい」。レスリングの先輩としての気持ちを伝えた。その後、川井選手は階級変更を決断した。

 五輪の表彰台で頂点に立った娘の姿を目にした初江さんは、「これが見たかった」と喜びをかみしめた。(リオデジャネイロ時事)

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