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イトカワの微粒子を「スプリング8」で観察

JAXA、微粒子表面に45億年前に形成された模様を確認

微粒子表面に45億年前に形成された模様を確認

探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子の電子顕微鏡写真。階段状の模様は約45億年前にイトカワの母天体内部で高温にさらされた時に形成されたとみられる(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子表面に、約45億年前に高熱を受けて形成されたとみられる模様が残っているのを確認したと発表した。イトカワが直径20キロほどの母天体の一部だった時代にできたものとしている。

 イトカワは地球と火星の間を回る長径500メートルほどの小惑星。これまでの研究で、約45億年前にできた直径約20キロの母天体が、約13億年前に他の天体との衝突で破壊され、破片が集積して現在のイトカワになったことが分かっている。

 JAXAの松本徹研究員らは、はやぶさが持ち帰った微粒子を、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)や最新の電子顕微鏡で詳細に観察。貴重な試料を破壊せずに済む方法で、これまでで最も多い26個の微粒子の内部や表面を観察した。

 微粒子の表面には、800度近い高温に長時間さらされて形成された特有の模様があった。微粒子がこうした高温にさらされたのは45億年前の母天体内部しかなく、当時の痕跡が今も残っていることが分かった。

 このほか、微粒子の表面には太陽風を受けて劣化した痕跡があった。また、他の微粒子との摩耗で生じた痕跡もあり、小惑星になって以降も、表面付近の微粒子は絶えず動いていることも分かった。

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