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高田みほさん、シリア難民の子供に「学ぶ希望」

トルコ南部ハラン市郊外で、日本人女性が教室開設へ

高田みほさん、シリア難民の子供に「学ぶ希望」

支援しているシリア難民の子供と談笑する高田みほさん(中央)=21日、トルコ南部ハラン市郊外(時事)

 シリア難民最大の受け入れ国トルコで、国際機関や主要NGOの支援が届かない村落にいる難民の子供への教育支援を行おうと奮闘している日本人女性がいる。シリア国境沿いのトルコ南部ハラン市郊外で活動する高田みほさん(29)東京都出身だ。シリア内戦収束の気配がない中、高田さんは子供たちに「学ぶ機会と希望」を与えたいと立ち上がった。

 4月まで日本のNGO職員として働いていた高田さんは、ハラン市や郊外の村でシリア難民を対象とする食糧支援事業に携わっていた。そこで出会ったのが「学校に行かず、一日中遊んで過ごす子供たち」だった。公立学校があっても言語の違いなどから通学をやめる子供が続出していた。

 「私がやらなければ、誰がやるのか」。高田さんはこう話し、学校に行きたくても行けない子供たちに、非公式ではありながらも基礎教育を提供する教室を開こうと決意。シリア人やトルコ人の仲間とともにNGO「ホープフル・タッチ」を設立した。前職の身分を離れた今月から準備を本格化している。

 ハラン市郊外の村にコンテナを置き、周辺に住む8~15歳の子供約80人にアラビア語や英語、算数など5教科を教える計画。同じ村に住み、シリアで教師をしていた女性が子供たちの先生だ。

 シリア北部アレッポ出身のイブラヒム・アラウィ君(11)は、7月に予定される「開校」を待ちわびる。「シリアの学校ではクラスで1番の成績だった」と話すが、内戦の影響で3年以上も学校に通っていない。母親のラシアさん(26)は「失われた世代をつくらないためにも、こうした取り組みは重要だ」と歓迎している。

 「自己資金を出してでもスタートさせる」と高田さんの意志は強い。事業費は80万円。インターネット経由で不特定多数から資金を募る「クラウドファンディング」を使って集めている。(ハラントルコ南部時事)

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