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鉄道写真家の宮本さん、復興願い絵はがき販売

地元写真家が義援金、南阿蘇鉄道をカメラで救う

鉄道写真家の宮本さん、復興願い絵はがき販売

阿蘇鉄道の「復興祈念絵はがき」を販売する鉄道写真家の宮本快暢さん=15日、熊本県南阿蘇村

 熊本地震で全面運休が続く南阿蘇鉄道を救おうと、地元の鉄道写真家宮本快暢さん(44)が支援に乗り出した。南阿蘇鉄道の写真を使った絵はがきや写真集をインターネットで販売し、売り上げの一部を義援金として寄付。「南阿蘇鉄道の魅力を全国の人に知ってもらい、復活に向け世論を後押ししたい」と意気込む。

 埼玉県出身の宮本さんは2013年10月、阿蘇の雄大な景色の中を走る南阿蘇鉄道に魅了され、「1年や2年では撮り切れない。ここに永住するしかない」と決断。阿蘇白川駅(熊本県南阿蘇村)近くに自宅を購入し、毎日のように撮影を続けてきた。

 駅名が日本一長い「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」や、トロッコ列車で全国の鉄道ファンに知られる南阿蘇鉄道。宮本さんにとっては、17・7キロの短い路線に渓谷や橋、田園風景など撮影スポットが凝縮されていることも大きな魅力だった。

 だが、震度7の地震で線路や鉄橋、トンネルなどが大きく損壊。復旧に必要な予算は30億~50億円と見込まれている。

 「自分はこの1年に世界で一番、南阿蘇鉄道を撮影した人間だ。写真で復興の役に立てないか」。宮本さんは自信作を印刷した絵はがきや写真集で義援金を集めることを決意。作品13点を収録したデジタル写真集を300円、5枚セットの復興祈念絵はがきを500円で売り出すと、2週間で約100件の注文が集まった。

 写真集は150円、絵はがきは200円を義援金に充て、本震から1カ月を迎えた16日には、1回目として3万7700円を振り込んだ。「必要な額に比べると少額だが、全国の人が復活を望んでいると知ってもらうことが大切」と話す宮本さん。「南阿蘇鉄道は私にとって夢そのもの。一歩ずつでも前へ進んでほしい」と力を込めた。

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