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地元の女子小中学生3人が防災無線で呼び掛け

「頑張ろう」届けたい、熊本地震被災の熊本県西原村

地元の女子小中学生3人が防災無線で呼び掛け

熊本県西原村の防災無線で復興への呼び掛けや生活情報を放送してきた西田優菜さん(左)、妹の優妃さん(中央手前)、福島七実さん。10日朝、最後の放送を行った=同日午前、熊本県西原村

 「地震に負けず、頑張ろうという気持ちを届けたい」。熊本地震で被災した熊本県西原村で、地元の女子小中学生3人が毎朝、防災無線を通して住民に復興への思いを伝えてきた。連日マイクの前に座ってきた3人は、11日からの学校再開で最後の放送となった10日朝、「頑張れ、熊本」と呼び掛けた。

 メッセージを発信してきたのは、村立西原中2年の福島七実さん(13)と西田優菜さん(13)、妹で村立山西小4年の西田優妃さん(9)。車中泊で避難する住民から「情報がなく、きょうが何日か分からない」との悩みを聞いたのがきっかけで、4月19日から放送を始めた。日付や曜日のほか、開設している医療機関やインフルエンザの予防策などの生活情報を伝えた。

 放送前日には、福島さんの母鶴美さん(51)が作った原稿案を基に、3人で内容を推敲(すいこう)。放送前には念入りにリハーサルも行い、本番に臨んだ。

 3人とも、たんすが倒れたりライフラインが途絶したりするなど自宅が被害を受けた。被災地で住民の心が暗くなっていたことが気掛かりで、毎日の放送内容に、震災を乗り越えようとの意味を込めた言葉も盛り込み、これまで「みんなで支え合って、この震災を乗り越えましょう」「夢と希望を持って一歩一歩前に進んでいきましょう」といったメッセージを発信してきた。

 最後の放送では「がんばれ!!くまもと!! がんばれ!!にしはら!!」と平仮名で書かれた原稿を声をそろえて読み上げた。優菜さんは「毎日欠かさず続けてこられて良かった」と笑顔を浮かべ、福島さんは「余震も続き、困っていることがたくさんあるけれども、みんなで復興に向けて頑張ろうという気持ちを込めた」とほほ笑んだ。

 3人はマイクの前を離れても、被災地を勇気づけるためにできることを探していくつもりだ。

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