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「ガンダム」シリーズ本家本流の正統派最終作品

区切りの一作、映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

「ガンダム」シリーズ本家本流の正統派最終作品

反地球連邦政府組織のリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノア©創通・サンライズ

 映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)で、描かれた時代から12年がたったU.C.0105年が舞台。12年前、シャア・アズナブルが起こした第2次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)に巻き込まれ、偶然にもモビルスーツに乗ったハサウェイ・ノアが、その時の心の傷を残したまま成長し、反地球連邦政府組織「マフティー」のリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンとして暗躍していた。

 アムロ・レイやシャア・アズナブル、彼らと共に戦った父ブライト、母ミライといったニュータイプと言われる「新しい人類の世代」とともに過ごしたことで、その理想・理念を受け継いだハサウェイだったが、彼らとは違った形でそれを実現しようとしていた。だが、ひょんなことから出会った謎の美少女、ギギ・アンダルシア、連邦軍大佐ケネス・スレッグとの交流が次第にハサウェイの運命を大きく変えていく。

 「機動戦士ガンダム」シリーズの正統派ストーリーの最終的な帰結点ともいえる一作でもある。

 シリーズを通してニュータイプと言われる、「人と人とが分かり合える世界」「分かり合える人たち」といった理想の世界を目指す人々を描いてきた。苦悩しながらも前へ進もうとする姿は、複雑な心情や事情を認めようとするものだった。

 政治腐敗、地球の環境破壊、宇宙への棄民政策など、アニメ作品ながら時代を体現している硬派な作品でもある。今作では、シリーズが紡いできた歴史の一つの帰結点、区切りの一作でもある。

 主人公のハサウェイをはじめケネス、ギギといった個性豊かな登場人物たちが彩る。声優陣も小野賢章(ハサウェイ役)、上田麗奈(ギギ役)、諏訪部順一(ケネス役)など実力者たちが集う。5月21日公開予定。

(佐野富成)

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