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松山英樹 しぶとく戴冠、パット復調で逃げ切り

後半に耐える展開も、経験をフルに活かしマスターズ優勝

松山英樹 しぶとく戴冠、パット復調で逃げ切り

ローアマチュアのシルバーカップを手にする松山英樹=2011年4月、米ジョージア州オーガスタ(EPA時事)

 張り詰めた緊張感の中でスタートした最終組。1番のティーショットを右の林に曲げ、ボギーをたたいた松山だが、決して崩れないしぶとさがあった。「やっぱり緊張して、なかなか簡単にバーディーを取れるような状態じゃなかった。本当に一つずつ、ミスをしないようにやっていた」。今大会、大きな武器になったのは、よどみなく決めた数々のパット。勝てなかったこの数年、試行錯誤してきたパットが復調し、松山を支えた。

 5番ではティーショットがバンカーへ。約5メートルのパーパットが残ったが、落ち着いてセーブ。「あのパーパットがすごく大きかった」と早藤キャディー。互いに小さく握った拳を突き合わせた。

 前半で二つ伸ばし、後続に5打のリードをつけて勝負の後半へ。しかし頼みのショットが荒れ始め、耐える展開になった。要所では攻めつつも、16番(パー3)では4連続バーディーで迫ってきた同組のシャウフェレ(米国)が池に入れたのを見て、グリーン右サイドを狙う安全策。出場10度目の経験をフルに生かし、最後は2位と1打差で逃げ切った。

 ツアーで結果が出ない中、今季から指導を受ける目沢コーチとともに、パッティングの修正にも粘り強く取り組んできた。今大会は、完璧ではないパットが入る場面もあったと言い、本人は「そういうのも多かったのはよかった」と振り返る。

 大会中、米メディアからマスターズの思い出について問われ、幼い頃にテレビで見たタイガー・ウッズ(米国)の優勝を挙げた。長年の憧れのスター選手は事故による負傷で今大会を欠場したが、松山もついに戴冠。5度優勝のウッズがそうしたように、笑顔でグリーンジャケットに袖を通した。

 「(日本で)今テレビを見ている子供たちが、5年後、10年後にここの舞台に立って、その子たちとトップで争えればすごく幸せ。まだまだ僕も勝っていかないといけない」。4日間の戦いを終えた松山は、穏やかな表情でそう言った。(オーガスタ時事)

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