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エリザベス英女王の夫、フィリップ殿下が死去

99歳、73年間君主を支えた気さくな人柄で国民から人気

エリザベス英女王の夫、フィリップ殿下が死去

2007年5月、ロンドンのバッキンガム宮殿で、天皇、皇后両陛下(現上皇、上皇后両陛下)を歓迎するエリザベス英女王(左)とフィリップ殿下(右)。両陛下は宮殿で行われた女王主催の晩さん会に出席された(AFP時事)

エリザベス英女王の夫、フィリップ殿下が死去

英議会での「女王演説」に向かうエリザベス女王(中央左)と夫フィリップ殿下(同右)=2010年5月、ロンドンの議会議事堂(EPA時事)

 英王室は9日、エリザベス女王(94)の夫フィリップ殿下が同日、ロンドン郊外のウィンザー城内で死去したと発表した。99歳だった。英君主の配偶者期間としては最長となる73年4カ月の間、公私両面で妻を支え続けた。

 王室は声明で「女王の愛する夫の死を発表することは深い悲しみだ」と表明。ジョンソン首相も「(殿下は)数え切れない若者たちを鼓舞し、その人生を形づくった。国として、そして王国として謝意を表したい」と述べた。王室によると、殿下は「安らかに息を引き取った」という。

 1921年、ギリシャのケルキラ(コルフ)島で、ギリシャのアンドレアス王子とアリス妃の間に生まれた。ビクトリア英女王(在位1837~1901年)の玄孫に当たる。ギリシャで政変が起き、一家はパリへ脱出。英スコットランドの寄宿学校で学び、海軍兵学校へ。海軍に入隊し、第2次世界大戦に従軍した。

 海軍兵学校在籍中の39年、エリザベス王女(当時)のエスコート役を務めたことをきっかけに交際がスタート。長身でハンサムなエスコート役に王女が「一目ぼれ」したとも伝えられる。2人は47年11月に挙式。殿下は結婚に当たり、ギリシャ王子の地位を放棄し、英国に帰化した。

 52年2月、エリザベス女王が即位し、以来「君主の夫」として妻に寄り添いながら、世界自然保護基金(WWF)総裁など精力的に公務をこなした。「放言癖」でしばしば世間を騒がせながらも、気さくな人柄で国民に親しまれた。2017年、96歳で公務から引退。今年2月に体調不良で入院し、3月半ばに退院した後、静養していた。

 殿下は1975年、エリザベス女王と共に初来日。89年2月には昭和天皇の「大喪の礼」に参列した。上皇、上皇后両陛下とも長い間親交を深め、2012年には上皇、上皇后両陛下が英国を訪れ、エリザベス女王の即位60周年を祝われた。(ロンドン時事)

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