ワシントン・タイムズ・ジャパン

環境省、手引に市街地でのクマ出没対策を追加

被害の急増受け、自治体向けマニュアルを14年ぶり改定

環境省、手引に市街地でのクマ出没対策を追加

東北地方のツキノワグマの親子=2016年8月11日(環境省提供・時事)

 環境省は2日、クマが出没した際に自治体や関係者が取るべき対応をまとめたマニュアルを改定した。2007年の策定から14年ぶりの改定。近年、住宅地などでもクマ被害が相次いでいる状況を踏まえ、市街地での銃の使用に関する注意点や、自治体の対応事例を新たに追加した。

 同省によると、全国のクマによる人身被害は18年度の51件から19年度は140件と急増。20年度は2月までの11カ月で141件に達している。山菜やキノコ採りの際に襲われる例が多いものの、人の生活圏でも被害が発生している。

 従来版のマニュアルは森林や里山でのクマ出没を念頭に置いていたが、改定版は市街地での対応や事例を明記。市街地でハンターが発砲する際は警察官の指示を必要とする一方で、ハンターが警察官より先に現場に到着した場合、緊急避難措置として銃を使うことも可能とした。

 麻酔銃を用いる際は、事前に都道府県知事などの許可を受ける必要があることも強調した。

 この他、クマを市街地に来させないための対策も紹介。人里に出てくる際の移動ルートになりやすい耕作放棄地や河川敷などの雑草を定期的に刈り取って見通しを良くするほか、木から落ちたカキなどの果実は放置せず回収することなども求めた。

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