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住民の支援を受け、上田電鉄別所線が全線開通

復旧した赤い鉄橋「千曲川橋梁」を1年半ぶり列車が通過

住民の支援を受け、上田電鉄別所線が全線開通

復旧した赤い鉄橋「千曲川橋梁(きょうりょう)」を走行する上田電鉄別所線の始発列車=28日午前、長野県上田市(時事)

 2019年の台風19号による豪雨で、長野県上田市内の赤い鉄橋「千曲川橋梁(きょうりょう)」が崩落し、一部区間の不通が続いていた上田電鉄別所線が28日、約1年半ぶりに全線開通した。寄付や署名活動で運転再開を後押ししてきた住民らは、「お帰りなさい」「感無量だ」と復旧した鉄橋上を走る列車を見送った。

 午前6時前、上田駅を出発した始発列車は、警笛を鳴らし、駅を出てすぐにある赤い鉄橋上を走行した。100人ほどの地元住民や鉄道ファンらが、手を振ったり写真を撮影したりして通過を見守った。

 上田-別所温泉の11・6キロを結ぶ別所線は廃線の危機に陥ったこともあったが、住民や自治体の支援で維持されてきた。1924年に完成した鉄橋は、台風19号の影響で増水した千曲川に橋台を流され、全長224メートルのうち44メートルが崩落した。早期復旧を願う住民らは署名活動を展開し、これまでに約5万4000人分が市に提出され、2月末時点で1億円近くの寄付金が寄せられた。

 小学生の頃、橋の下の河原で遊んだという田中輝子さん(73)同県安曇野市は、夫と共に運転再開を見に訪れ、「赤い鉄橋は思い出の場所。こうして復興が進むことで、みんなが希望を持てる」とにこやかな表情で語った。

 上田市生まれの会社員男性(40)栃木県日光市は、行き来する電車に「おかえりなさい!別所線」と書いた手製の旗を振り続けた。「観光客が戻るか心配だ」と話すが、赤い鉄橋上の列車の姿に「これが本来の別所線だ」と感慨深げだった。

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