«
»

苦境に立つ飲食店、「黙食」の呼び掛けに共感

「黙食」「短食」 呼び掛け、町田市の居酒屋 「喜DOI楽」 でチラシ掲示

苦境に立つ飲食店、「黙食」の呼び掛けに共感

「黙食」「短食」を呼び掛ける居酒屋「喜DOI楽」の店長藤崎優さん=19日夜、東京都町田市(時事)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、再び苦境に立たされた飲食店。「対策は徹底しているのに」「これ以上何を」。途方に暮れる店もある中、客に食事中の会話自粛を求める「黙食(もくしょく)」の取り組みが支持を集めている。専門家も「客の姿勢が変わらなければ、お気に入りの店をつぶすことになりかねない」と呼び掛けている。

 「黙食」は福岡市のカレー店がインターネット交流サイト(SNS)に書き込んだのがきっかけ。店主は飲食店の営業が批判される風潮や、対策を講じても一部のマナー違反で無意味になる不合理さへの疑問を投稿。黙食のポスターデザインを無償提供したところ、共感の声が相次いだ。

 ネット上には「大声で騒ぐ客がいないのは安心」などと好意的な意見が目立ち、「ルールがあった方が営業しやすい」と追随する店も増えた。

 東京都町田市の居酒屋「喜DOI楽」も黙食のチラシを掲示。短時間の利用を意味する「短食(たんしょく)」も呼び掛けた。以前から入店時の消毒などを求め、大声での会話は注意してきた。マナーの悪い客はごく一部だが、店長の藤崎優さん(45)は「言わなくても客に気付いてもらえれば」と導入理由を説明する。

 「会話を楽しむ店で本当は言いたくないが、コロナの間は食べる方に集中を」と藤崎さん。「対策は店だけではできない」と客の協力を訴えた。

 フードジャーナリストの山路力也氏は「グループ客はどうしても会話を生む」と指摘。黙食などが広がる背景には、飲食店の「個人客へのシフト」があるとし、今後は完全予約制や個人客限定といった店の登場を予測する。

 その上で「対策意識の低い客は店も怖い。政府は時短営業や利用自粛だけでなく、客側の振る舞いについても注意喚起してほしい」と求めた。

1

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。