陸自も食PR参戦、駐屯地「給食」で人気投票
給食ナンバーワンを決める「陸自飯グランプリ」を計画
陸上自衛隊が、各駐屯地の食堂で出している給食のナンバーワンを決める「陸自飯グランプリ」を計画している。インターネット上で投票し、入賞メニューの試食会を開催する予定。親近感を高める作戦で、カレーや鶏の空揚げをアピールする海上、航空両自衛隊との相乗効果を狙う。
国内に約160カ所ある陸自の駐屯地、分屯地の食堂では、栄養のバランスを考慮しつつ地元の名産、特産品を生かしたご当地メニューや、隊員の要望を取り入れたメニューが提供されている。
これらを昨年12月から公式ツイッター上で紹介。秋田駐屯地(秋田市)の「きりたんぽ鍋」、松本駐屯地(長野県松本市)のジビエ料理「鹿肉メンチカツ」など多様で、陸自は画像や作り方などを掲載している。投票は、各方面隊ごとに代表メニューを選出したり、ラーメンや丼など種類別にしたりする方法が検討されている。
自衛隊グルメをめぐっては、旧日本海軍の伝統に基づくカレーを掲げる海自に対し、昨年10月以降、空自は空揚げを「空上げ」と名付けて推す対決を仕掛けた。海上、航空両幕僚長も広告塔として盛り上げる中、陸自は静観姿勢だった。防衛省幹部によると、「陸自も食でアピールした方がいい」と政務三役が提案したという。
井筒俊司空幕長は「陸海空の力を合わせて防衛省・自衛隊の知名度、好感度が上がればいい」とエールを送る。ただ、「食べ物の対象を絞っていないので、何を売り出したいのかよく分からない。盛り上がらないのではないか」(空自幹部)と冷ややかな見方も出ている。
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