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バイデン次期米大統領の就任式が目前の米首都

空前の厳戒態勢を敷く中心部で交通制限「要塞都市」 の様相呈する

バイデン次期米大統領の就任式が目前の米首都

軍用車両で封鎖された米連邦議会議事堂前=18日、ワシントン(時事)

 20日のバイデン次期米大統領の就任式を前に、首都ワシントンでは空前の厳戒態勢が敷かれている。6日のトランプ大統領の支持者による連邦議会突入を受け、不測の事態に備える州兵の警備が強化された。中心部の交通は制限され「要塞(ようさい)都市」の様相を呈している。人通りの途絶えた街には4年に1度の祝賀ムードは漂っていない。

 会場の連邦議会一帯は18日、高さ約2メートル40センチの金網フェンスで覆われ、迷彩服を着た州兵が展開していた。州兵は就任式までに2万5000人に達する見通しで、アフガニスタンとイラクに駐留する米兵の数を上回る。

 警備の様子を見に来た銀行員パトリシア・バンカークさん(50)は「就任式はテレビで見ながら、お祝いするつもり」と語った。「普段はパレードやパーティーが行われるのに今年はない」と残念がるが、「平和的な政権移行を実現するためなので仕方がない」と諦め顔だった。

 通常なら就任式の様子をひと目を見ようと集まる人々で埋まる中心部の緑地帯「ナショナル・モール」への立ち入りは先週から禁止された。議会とホワイトハウスを結ぶペンシルベニア通りにも近づけなくなっている。

 ホワイトハウス周辺には複数の検問所が設けられ、車両規制が続く。付近の道路は金網フェンスや軍車両、バリケードで封鎖され、ビジネス街を歩く人はまばらとなった。金融アナリストのジャミレットさんは「どこも封鎖されていて、市内を散歩することもできない」と嘆いた。

 中心部の13の地下鉄駅は既に閉鎖された。隣接するバージニア州と結ぶ橋も大部分が封鎖され、首都は「陸の孤島」と化す。(ワシントン時事)

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