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コロナ感染防止と暑さ対策の両立が大きな課題

東京五輪の都市ボランテアから不安の声 感染予防マニアルを作成

コロナ感染防止と暑さ対策の両立が大きな課題

ボランティアが握手などを避けながら歓迎を表現する方法を試す、埼玉県職員ら=2020年8月、さいたま市(同県提供・時事)

 今夏の東京五輪・パラリンピックを前に、空港や駅、競技会場周辺で交通案内などを務める都市ボランティアからは、新型コロナウイルスの終息見通しが立たず不安の声が多く出ている。そうした中でも自治体などは開催を前提に対策を推進。マスク着用といった感染防止と暑さ対策をどう両立させるかが大きな課題となっている。

 東京都は昨年8月、ボランティア約3万人にアンケートを実施。「大会で心配していること」として79%の人が「新型コロナの状況」と答えた。首都圏に緊急事態宣言が発令されたが、ボランティアはオンラインで英会話や救命救急の研修などを重ねている。参加予定者同士で交流も深めているという。

 大会本番では、猛暑の中で感染防止策を徹底する難しい対応が求められる。ボランティア5400人が参加予定の埼玉県は昨年8月、40度を超える炎天下で、マスクやフェースシールドを着けて活動を検証。サッカー会場の「埼玉スタジアム」で県職員ら約20人がボランティア役と観客役に分かれ、握手などの接触を避けるため「Welcome」と書いたボードを掲げるなどして歓迎を表現する方法を模索した。

 検証を踏まえ、県は暑さ対策強化のため、それぞれの活動場所付近に休憩所として冷房付きテントを設置することに。送風機も組み合わせたところ、換気をしてもテント内は24・8度まで抑えられた。

 県内には高齢の参加者もいるため、30分活動するごとに30分休憩するルールで体調管理に万全を期す。担当者は「マスクなどを着けると一層暑さが厳しくなり、体への負担が大きい。気温や湿度などに応じてこまめに休憩できるようにしたい」と話す。

 東京都も参加予定者の不安を踏まえ、活動時の感染予防マニュアルを作成。休憩中は人との距離を取った上でマスクを外すよう求めるなど、細かな対応を示し、安全な活動につなげる考えだ。

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