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丑年、疫病退散で「赤べこ」に人気が沸騰

会津地方の郷土玩具、都内の販売店で売り切れ、業者はうれしい悲鳴

丑年、疫病退散で「赤べこ」に人気が沸騰

福島県の会津若松市役所本庁舎前に設置されたマスク姿の赤べこ。新型コロナウイルスの終息まで置かれる予定=2020年7月3日、同市(時事)

 疫病退散の縁起物でもある福島・会津地方の郷土玩具、「赤べこ」に人気が集まっている。丑(うし)年の今年、新型コロナウイルスが感染拡大する中、東京都内の販売店では売り切れが続いている。業者は「ここまで注文が増えるとは」とうれしい悲鳴を上げる。

 赤べこは首が揺れる牛の伝統工芸品。福島県ホームページによると、平安時代にまん延した疫病を払った赤い牛が由来で、今も厄よけのお守りとして重宝されている。元日公表の天皇御一家の写真でも机上に置かれていた。

 福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館」(東京都中央区)では、昨年11月から特設コーナーを設けて張り子の赤べこなどを販売。小山勉館長によると、入荷しても数日で売り切れる状況が続き、11、12月の売り上げは前年同期比の5倍に上った。小山さんは「疫病退散や苦難を乗り越える象徴でもあるので、できるだけ多くの人に届けたい」と意気込む。

 赤べこを手作りする「手作り体験ひろば番匠」(福島県会津若松市)には、通常の10倍ほどの注文が寄せられている。職人らと作り続ける須藤繁雄社長(73)は「こんなことは初めてだ」と驚く。

 同社は赤べこの絵付け体験も行うが、修学旅行の中止・延期に政府の観光支援策「Go To トラベル」停止が加わり、利用者ゼロの状態が続く。赤べこ受注が好調でも、経営面の不安は消えないという。

 「(新型コロナが)一日も早く終息してほしい」と話す須藤さんは、「持つ人が感染しないように」と一つ一つに願いを込め、赤べこに絵付けをしている。

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