野生のジャイアントパンダ、馬糞で寒さしのぐ
温度感覚を鈍らせる成分を利用、中国科学院動物研究所などが解明
野生のジャイアントパンダが馬ふんを体になすり付けるのはなぜ? 冬季にしばしば見られる行動の謎を中国科学院動物研究所などの研究チームが解明し、18日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。排せつされたばかりの馬ふんには、温度感覚を鈍らせる物質が含まれており、パンダが体に付けると寒さを感じにくくなるという。
この行動が見られるのは、中国陝西省西安市に近い秦嶺山脈。古代から家畜の馬が物資を運ぶ際などにふんを落としていたため、パンダが体に付着した際の効果を覚えた可能性がある。
研究チームが秦嶺山脈の生息地に赤外線カメラを設置し、2016年7月から1年間、パンダの行動を観察したところ、馬ふんの上で転がるなどして体になすり付ける行動が雌雄問わず計38回見られた。この行動が起きたのは16年11月から17年4月までで、ほとんどは気温が15度から氷点下5度の寒い日だった。
排せつされたばかりの馬ふんには、馬が食べた植物の精油成分である「ベータ・カリオフィレン」や「カリオフィレンオキシド」が含まれる。培養細胞を使った実験で、これらの物質は温度センサーの役割を果たすたんぱく質「TRPM8」の働きを阻害し、寒さを感じにくくすることが分かった。これらの物質を干し草に加え、北京動物園で飼育するパンダに与える実験でも、体になすり付ける行動が見られた。
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