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英製薬開発中のワクチン、冷蔵庫で保管が可能

コーヒー代程度と安価、既存の医療施設で容易に配布

英製薬開発中のワクチン、冷蔵庫で保管が可能

英アストラゼネカ社のロゴの前に置かれた新型コロナウイルスワクチンと書かれたラベルが貼られた薬瓶と注射器=17日(AFP時事)

 効果が確認された英製薬大手アストラゼネカが開発中の新型コロナウイルスワクチンは、一般的な冷蔵庫の温度(2~8度)で保管可能な点が最大の特長だ。費用はコーヒー1杯と同程度の1回当たり4ドル(約420円)前後と安価。共同開発相手のオックスフォード大は「診療所や地元の薬局など既存の医療施設を使用して容易に配布できる」としており、大量配布に活路が開けてきた。

 アストラゼネカは23日、ワクチン候補が平均70%、最高90%の効果を示したと発表。ソリオ最高経営責任者(CEO)は新型コロナ流行中は利益を考えずに供給すると表明し、「安価なワクチンを世界全体に迅速に提供できる」と語った。

 先行した米製薬大手ファイザーのワクチンは95%の効果を示したが、マイナス70度の超低温で保管する必要がある。このため、冷凍設備を備えた供給網の整備が不十分な発展途上国などでの大量配布は困難とみられていた。

 費用面でもファイザーが20ドル前後、米バイオ医薬品企業モデルナのワクチンは35ドル前後と予想されている。これらに比べてアストラゼネカは破格に安く、途上国を含む各国の財政負担が軽減されそうだ。

 アストラゼネカは世界で計30億回分の供給を行う予定で、早ければ年内に配布を始める。日本政府とも1億2000万回分で合意しており、来年3月末までに3000万回分が供給される見通しだ。(ロンドン時事)

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