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異例シーズン制す、原辰徳監督の手腕光った1年

巨人が独走でリーグ連覇、最後5連敗喫し苦しんでゴール

異例シーズン制す、原辰徳監督の手腕光った1年

セ・リーグ優勝を決め、胴上げされる巨人の原監督=30日、東京ドーム(時事)

異例シーズン制す、原辰徳監督の手腕光った1年

セ・リーグ優勝を決め、手を振りながら場内を1周し歓声に応える巨人の原監督(手前)=30日、東京ドーム(時事)

 今年は開幕が3カ月遅れ、秋には10連戦や9連戦もあった過密日程。さまざまな難しさがある中で、原監督の手腕が光った。

 連戦の疲労を考慮し、主力打者でも休養日を与えた。移動日やナイター翌日のデーゲームでは試合前の全体練習をキャンセルし、調整を各自に任せる日が目立った。試合では、終盤にある程度のリードができれば次々と交代を指示。厳しい連戦を乗り切るため、控えを含めた全員で戦った。

 リリーフの連投を避けるためには、1点を争う展開でも中川、デラロサといった勝ちパターンを使わない継投を見せた。8月6日の阪神戦では内野手の増田大をマウンドへ。なかなかプロ野球では見られない光景に賛否はあったが、それも大量リードを許す展開で救援投手を消耗させない考えからだった。

 これまで通りの攻撃的な采配も健在で、相手にプレッシャーを与えた。ベンチには亀井のような勝負強い打者が控え、終盤のここぞという場面で畳み掛けるように代打を起用。走者が出れば、足のスペシャリストの増田大を代走に送り、次の塁を狙わせた。増田大は主に代走の出場で、リーグ上位の盗塁数を記録した。

 通算勝利数で7月に長嶋茂雄元監督の1034勝を、9月に川上哲治元監督の1066勝を上回り、球団歴代1位に立った。「力のある人をレギュラーに、1軍に、ということを常に自問自答しながらチームをつくってきた。全てはチームが勝つため」と原監督。異例のシーズンでも勝利至上主義を鮮やかに結実させた。

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