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コロナ禍で生活変化、「ストレスでいじめ懸念」

大津市中2男子の自殺から9年、父親が取材に応じる

コロナ禍で生活変化、「ストレスでいじめ懸念」

男子生徒の自殺から9年を前に取材に応じる父親=8日、大津市(時事)

 大津市で2011年、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺してから11日で9年。父親(55)が事前取材に応じ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学校の臨時休校や夏休みの短縮といった生活の変化で「子供たちのストレスが高まっている。はけ口として弱い子供がいじめを受ける恐れがある」と懸念している。

 父親は「いじめを防ぐには、教員が子供と向き合う時間を増やすことが重要だ」と指摘。一方、「コロナ禍で教員が消毒など感染防止対策に追われてしまうと、いじめを見逃しかねない」と強調し、「業務のデジタル化など、教員の働き方改革をもっと進めてほしい」と訴える。

 いじめをした元同級生らに損害賠償を求めた訴訟は一、二審とも自殺との因果関係を認めた。しかし、元同級生らから謝罪はないといい「状況は何も変わっていない。息子に報告できないままの9年だった」と嘆く。男子生徒の自殺を契機に制定されたいじめ防止対策推進法についても「コロナ禍もあり、実効性を高める改正に向けた立法府の動きが進まない」と焦りを口にする。

 二審判決では過失相殺で賠償額が減額されており、父親は6月、最高裁に上告した。「家庭環境に問題があったという理由で学校が責任を逃れることが無いようにしたい。まっとうな判決が出ることで教育現場に警鐘を鳴らすことができる」と期待を寄せる。

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