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ガラス越しやはがき・電報で、思いを届ける

老人ホームで面会制限続く、敬老の日に工夫し交流

ガラス越しやはがき・電報で、思いを届ける

新型コロナウイルスの影響で、老人ホームに入所する祖母(左)と窓ガラス越しに面会し、電話で話す高校2年の松野りいなさん=17日、東京都文京区(時事)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、老人ホームでは入所者の面会制限が続いており、21日の敬老の日もイベント中止が相次ぐ。少しでも交流の機会をつくろうと、各施設は窓ガラス越しの面会など工夫を凝らす。東京都内のボランティアセンターは入所者に届けるメッセージはがきを募集。お祝い電報の利用も増えているという。

 「外出できるようになったら一緒にご飯食べようね」。東京都文京区の介護付き有料老人ホーム「杜の癒しハウス文京関口」では17日、千代田区の高校2年松野りいなさん(17)が、入所する祖母(91)と施設の外からガラス越しに面会し、携帯電話で学校の様子などを報告していた。

 同施設は感染拡大を受け、2月下旬から入所者の外出と面会を全面的に制限。インターネットのビデオ通話やガラス越し面会などを導入したが、職員以外は建物に出入りできない。地域住民やボランティアを呼ぶイベントも中止され、敬老の日の行事も職員のみで縮小して行うという。

 懸念されるのは、交流が減ることで入所者の気力や体力が低下したり、認知症が進んだりすることだ。柳沼亮一施設長(45)は「人と会うのはすごく大事。数カ月で親族を認識できなくなった入所者もいる」と話す。

 目黒区社会福祉協議会のボランティアセンターは、地域住民らにメッセージはがきの作成を呼び掛け、子供の写真などが付けられた約500枚を区内7カ所の特別養護老人ホームに届けた。白木愛子主任主事は「顔が見えなくても地域とのつながりを感じてもらえれば」と笑顔を見せた。

 電報で感謝の気持ちを伝える人もいる。ネットで申し込める電報サービス「VERY CARD」を展開する「佐川ヒューモニー」(東京)によると、敬老の日に関する申込数は前年比16%増という。

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