«
»

90人の命守った旧中浜小校舎、地元住民に公開

宮城県山元町で、震災遺構として「新たな使命」

90人の命守った旧中浜小校舎、地元住民に公開

地元住民に公開された震災遺構の旧中浜小学校=19日午前、宮城県山元町(時事)

 宮城県山元町は19日、東日本大震災で約10メートルの津波被害を受けた旧中浜小学校の校舎を震災遺構として初めて地元住民らに公開した。当時の校長井上剛さん(63)は児童や教員ら90人の命を守った校舎を前に「教訓を伝える新たな使命が加わったのかな」と話した。一般公開は26日から。

 旧中浜小の校舎は鉄筋コンクリート2階建て。海岸線から約400メートルに建ち、大震災の津波で2階天井まで浸水した。児童や教員らは屋上に避難。屋根裏倉庫で氷点下の中一晩を明かし、翌朝全員無事に救助された。

 9年半が経過した今も爪痕は残り、げた箱は流され、正面の多目的ホールには漂着したクロマツが横たわる。激しく折れ曲がった窓枠や鉄骨が津波の威力を物語っていた。

 卒業生の島田由貴さん(26)は「ショックと悲しさが一番強いが、こうして残っていてくれ当時の校長井上剛さんてうれしい面もある」と静かに語った。

1

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。