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世界自然遺産パンタナルで最悪規模の森林火災

国軍部隊や消防飛行機などが消化、乾燥と強風で延焼続く

世界自然遺産パンタナルで最悪規模の森林火災

消防隊員の背後で燃え続けるパンタナルの森林(ブラジル消防局提供)

 世界最大の湿地帯で国連教育科学文化機関(ユネスコ)から世界自然遺産に指定されているブラジルのパンタナルで、過去にない規模の森林火災が続いている。

 ブラジルの国立宇宙研究所(INPE)によると、パンタナルで今年1~8月に観測された森林火災は1万163件で、記録的と言われた昨年同時期の3165件の3倍以上に達した。

 地元政府によると、これまでにパンタナル全域(ブラジル側)の10%近い約1万5000平方㌔が被害を受けた。これほどの森林火災は過去30年で例がなく、被害面積は東京都の約7倍に相当する。

 パンタナルは、世界有数の動植物相を持っていることで知られるが、絶滅危惧種に指定されているスミレコンゴウインコやジャガーなどの生息地にも深刻な影響が及んでいる。スミレコンゴウインコの保護地であるマットグロッソ州の牧場は壊滅的な打撃を受けた。

 森林火災の主な原因は、違法な森林伐採とそれに伴う野焼きだ。地元政府は、緊急事態宣言を出して野焼き禁止令を出すと同時に、国軍部隊や消防飛行機などを投入して消化活動に当たっているが、記録的な乾燥と強風により延焼が続いている。(サンパウロ綾村悟)

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