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大統領選の結果をめぐり混乱が続くベラルーシ

暴力的なデモ鎮圧に抗議拡大、「人間の鎖」が支持集める

大統領選の結果をめぐり混乱が続くベラルーシ

13日、ベラルーシの首都ミンスクで、花を手に抗議活動に参加する人々(EPA時事)

 大統領選の結果をめぐり混乱が続く旧ソ連構成国ベラルーシで、政権の暴力的なデモ鎮圧に抗議する動きが広がりを見せている。暴力反対を訴える人々による「人間の鎖」が支持を集め、6選を決めたルカシェンコ大統領に対する逆風は強まる一方だ。

 「人間の鎖」の参加者は、ルカシェンコ氏の対立候補で大統領選後に出国を余儀なくされたスベトラーナ・チハノフスカヤ氏のシンボルカラーである白色の服を着用。花を持つなどして平和的に抗議活動を展開している。

 チハノフスカヤ氏は14日、インターネットの動画を通じて、15、16両日に選挙結果に抗議する平和的なデモを全国で実施するよう呼び掛けた。同氏は自らが60~70%を得票して勝利したと強調した。

 26年間君臨するルカシェンコ氏の辞任や選挙結果の再集計を求める声も相次いでいる。2015年にノーベル文学賞を受賞したベラルーシの女性作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏は米政府系メディアのインタビューで「手遅れになる前に、国民を内戦の奈落に落とす前に辞任せよ」とルカシェンコ氏に迫った。

 アレクシエービッチ氏は、大統領選出馬を拒否され国外脱出した反政権派の元外交官ツェプカロ氏を支援。ツェプカロ氏は12日、滞在先のウクライナで政治組織「救国戦線」の結成を表明した。

 また、インタファクス通信によれば、首都ミンスクにあるベラルーシ最古の国立劇場も13日に声明を出し、混乱の責任の大半は「現政権にある」と非難。「開かれた透明性のある再集計によって緊張は緩和される」と訴えた。

 9日の大統領選で、選管当局はルカシェンコ氏が約80%を得票したと発表。結果に反発する市民の抗議デモを治安部隊が暴力的に取り締まり、多数の負傷者が出ている。(モスクワ時事)

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