«
»

短くても待望の夏休み、小学校で遅い終業式

「短くなって悲しい」「宿題なくなってうれしい」などの声

短くても待望の夏休み、小学校で遅い終業式

1学期の通知表を受け取る2年生の児童=7日午前、大阪府東大阪市の英田南小学校(時事)

 新型コロナウイルスにより長期の休校となった影響で、多くの小学校で夏休みが大幅に短縮された。7日にようやく終業式を終えた小学校では、児童から「待ちに待っていた」「短くなって悲しい」との声が上がった。

 8日から、公立小学校で最も少ない9日間の夏休みが始まる大阪府東大阪市立英田南小学校。終業式は教室で放送を聞く方式になった。2年生の奥村咲彩さん(7)は通知表を手に「短くなって悲しい」と話した。

 6年生の池尻寛太君(12)は「休校期間で生活リズムが乱れ大変だった」と振り返り、「夏休みは短いけど、宿題がなくなったのでうれしい」と元気に話した。同校は、授業の進行が早く負担がかかったとして、宿題を課さなかったという。

 東京都荒川区立第九峡田小学校の夏休みは、最も多くの自治体が選択した16日間で、例年の半分以下。終業式は電子黒板に使う大型モニターを通じて行い、岩崎昇校長が「普通とは違った学校生活だったが、よく頑張った。短い休みだが、一日一日を大切にして」とあいさつ。校歌はマスクをしたまま歌った。

 「待ちに待っていたが、短すぎる。おじいちゃんに会いたかった」と残念がるのは、同校6年の比良尚志君(11)。家族は、毎年恒例の鹿児島市の祖父母宅への帰省を断念した。中学受験のため夏休みはほぼ毎日塾に通うという6年小池音海さん(12)は「忙しい夏休みになる」と話した。

 東京学芸大の渡辺貴裕准教授(教育学)は「授業のスピードやマスク着用などで、子供にストレスがかかっている」と指摘。「せっかくの夏休み。遅れを取り戻すために追い立てるのではなく、子供の話を聞いて過ごし方を一緒に考えてほしい」と訴えた。その上で、「家庭で過ごすのでも、休校と夏休みは別。しっかりと休み、曖昧になった生活の区切りを取り戻す機会になる」と語った。

1

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。