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WTO暫定局長の選出で紛糾、次長4人が運営

米中対立でトップ不在のまま、機能不全が改めて浮き彫り

WTO暫定局長の選出で紛糾、次長4人が運営

世界貿易機関(WTO)本部=2019年12月9日、スイス・ジュネーブ(EPA時事)

 世界貿易機関(WTO)は、8月末のアゼベド事務局長の退任後、新たな事務局長が選ばれるまでの暫定トップを置かないと決めた。通常は4人の事務次長から事務局長代行を選ぶが、米中対立で意見を集約できず、選出に失敗した。WTOの機能不全が改めて浮き彫りとなった。

 WTOは11月7日までにアゼベド氏の後任を選ぶ。それまでの間は米国、中国、ナイジェリア、ドイツ出身の4人の次長の誰かが暫定トップを務める予定だった。

 しかし、7月31日の会合で誰を代行に指名するかで紛糾。責任者を務める一般理事会のウォーカー議長が「組織を継続的に運営するために重要だ」と繰り返し説明したが、それでもまとまらなかった。ロイター通信によると、米国が自国出身の次長の選出を声高に主張する一方、中国や欧州がこれに反対したという。

 結局暫定トップは不在のまま、次長4人が全加盟国・地域と相談して運営する。WTOをめぐっては最終審に当たる上級委員会も米国の反対で委員が不在となり、機能不全に陥っている。(ロンドン時事)

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