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周囲の支えに感謝、元大関の照ノ富士が優勝

大相撲7月場所千秋楽、序二段転落から30場所ぶり復活

周囲の支えに感謝、元大関の照ノ富士が優勝

2度目の優勝を果たし、日本相撲協会の八角理事長(手前)から賜杯を受け取る照ノ富士=2日、東京・両国国技館(時事)

周囲の支えに感謝、元大関の照ノ富士が優勝

照ノ富士(奥)は寄り切りで御嶽海を破り2度目の優勝を決める=2日、東京・両国国技館(時事)

一方的に寄り切り
 勝ち残りの土俵下。照ノ富士は頭上を見詰めた。視線の先には5年前に掲げられた優勝額。「自分の写真が下りる前にもう一度飾りたい」。序二段から再出発を切ってからの願いを現実にした。
 特別な一番で絶頂期のような力強さを示した。すぐに左上手を取ると、右も強烈に引き付け、三役常連の御嶽海を一方的に寄り切った。

 2015年夏場所後に大関に昇進した当初は「イケイケだった」と振り返る。恵まれた体格を生かした右四つの攻めで横綱候補と目された。それが両膝のけがや内臓疾患などで暗転。体はしぼみ、四股も踏めないほどの状態までになった。

 大関経験者が幕下以下で現役を続けた例はなかった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に引退の意向を伝えたが、慰留された。不完全燃焼と感じていた師匠には「後悔させないように」との思いがあった。

 復活劇を最高の形で締めくくった今、「部屋一丸となって頑張ってきたことが出せた」と言い切れる。照強は14日目に朝乃山を破って援護射撃してくれた。この日の朝には部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)から激励の言葉をもらった。

 周囲への感謝は自然と口を突いて出た。「落ちているときも応援してくれた方々に恩返しをしなければいけないと思っていた」。自分の力だけを信じていた頃とは違う大人の心持ちも身に付け、大きな武器になった。

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