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御嶽山噴火の遺族ら、初めて王滝頂上で黙とう

5家族が慰霊登山、登山道の規制解除前に入山を認める

御嶽山噴火の遺族ら、初めて王滝頂上で黙とう

御嶽山噴火で多くの犠牲者が出た「八丁ダルミ」に手を合わせる、行方不明者の叔父の野村正則さん=31日、御嶽山(時事)

 2014年に死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)噴火の遺族、行方不明者家族らが31日、山頂南側にある王滝頂上(2936メートル)に噴火後初めて登った。5家族、10人が、徒歩で片道4時間ほどかけ登山し、黙とうをささげた。

 噴火以来続いていた王滝頂上までの登山道の規制は8月1日、解除される。長野県王滝村は解除に先立ち、遺族らの入山を認めた。

 名古屋市の浅井正子さん(60)は息子の佑介さん当時(23)を王滝頂上で亡くした。佑介さんは噴石を受け、体を引きずりながら王滝頂上山荘に逃げ込み、その後亡くなったという。

 浅井さんは、佑介さんが瀕死(ひんし)状態で下りたとされる階段に腰掛け、「佑介がどんな思いだったのか知りたかった」。山荘を前に「やっと一緒に帰れるね」と、胸の中で語り掛けた。

 行方不明の野村亮太さん入山時(19)と一緒に登っていた叔父の正則さん(57)=愛知県刈谷市=は、規制が続く八丁ダルミに向かって手を合わせ、涙ぐんだ。「解除されたら迎えに行ける。もう少し待ってて」。

 遺族らでつくる「山びこの会」の代表を務めるシャーロック英子さん(61)=東京都=は下山後、「やっと王滝頂上に登ることができた。一歩前に進めたと思う」と話した。

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