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EU27カ国の首脳ら、5カ月ぶり一堂に会する

ブリュッセルで臨時首脳会議、コロナ再建策を集中協議

EU27カ国の首脳ら、5カ月ぶり一堂に会する

対面形式で開催される欧州連合(EU)首脳会議を前に、マスク姿で会話を交わすミシェルEU大統領(右)、フランスのマクロン大統領(中央)とドイツのメルケル首相(左)=17日、ブリュッセル(AFP時事)

 欧州連合(EU)は17日、ブリュッセルで臨時首脳会議を開いた。対面形式での会議は2月以来。欧州内の新型コロナウイルス感染状況が落ち着いてきたことを踏まえ、2日間の日程で27カ国の首脳らが約5カ月ぶりに一堂に会した。

 コロナ危機対応の7500億ユーロ(約90兆円)の経済再建策と、EU次期中期予算案(2021~27年)を集中的に話し合い、合意を目指す。

 ミシェルEU大統領は15日付の招集状で、「合意は不可欠だ。うまくいく解決策を見つける必要がある」と述べた。再建策の規模や配分をめぐる加盟国間の溝は大きく、合意はいまだ見通せない状況だ。

 ドイツのメルケル首相は17日、会議を前に「今回結果が出るかは分からない」と指摘。「とても難しい交渉になる」と語った。

 これまでのテレビ会議とは異なり、対面では個別折衝など細かな調整が可能になると期待される。ただ、感染防止のため、各首脳の随行スタッフは通常の3分の1程度に縮小。1・5メートルの社会的距離を確保する必要があるなど、制約も大きい。

 普段は各国記者が多数詰めかけるプレスセンターも設置されず、記者会見はオンラインで行う。現場には医師が待機。首脳に症状が出れば、会議中でも会場を離れなければならない。

 検討中の再建策では、EU予算を通じて7500億ユーロのうち5000億ユーロを補助金、残りを融資で各国に供給。被害が甚大で財政状況も苦しいイタリアやスペインに手厚く支援する。

 これに対し財政規律を重視するオランダなど北部諸国が、支援は融資で行うよう主張。対象国の構造改革推進を支援条件とすることも要求している。(ブリュッセル時事)

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