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出稽古なしで本場所へ、試される工夫と胆力

7月場所は19日に初日、観客を入れて両国国技館で開催

出稽古なしで本場所へ、試される工夫と胆力

宮城野部屋で朝稽古をする白鵬(手前左)=10日、東京都墨田区(日本相撲協会提供・時事)

 観客を入れて開催する大相撲7月場所(19日初日、東京・両国国技館)では、新型コロナウイルス感染予防のため、さまざまな対策が講じられる。4月上旬に通達があった出稽古禁止もその一つ。他の部屋の力士とは相撲を取らないで初日を迎える。

 第一人者の白鵬は「出稽古がないまま始めるのは初めての経験」。弟弟子の炎鵬と石浦はいずれも小兵とあって十分な予行演習はできない。「体づくりなどしっかり準備してきた」と言うが、長年なじんだ手順の変更が本番にどう影響するか。

 鶴竜も通常の場所前なら足しげく時津風部屋に通っている時期だ。「いろんなタイプの人とやっておきたい」という思いがかなわず、「準備不足になる」と不安を隠さない。8月で35歳になるベテランは、けがのリスクも気に掛けている。

 部屋の規模の違いが、稽古の質と量に格差を生じさせることになりかねない。それでも荒磯親方(元横綱稀勢の里)は、「稽古ができないなりに脳みそを使えばいい。立ち合いの形をどうしようとか考えることで、今までできなかったことができる可能性がある」と指摘した。

 7月場所では準備運動中にもマスクを着用するなど厳しい環境が待ち受ける。無観客だった春場所以上に力士を戸惑わせそうだが、尾車親方(元大関琴風)は「成績が悪くて愚痴を言ったやつの負け。縛りがあっても勝つ人はいる」。苦境をばねにする工夫と胆力が試される。

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