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韓国社会は衝撃に、朴元淳ソウル市長が自殺

与党の次期大統領候補の一人、相次ぐ与党首長セクハラ

韓国社会は衝撃に、朴元淳ソウル市長が自殺

韓国の朴元淳ソウル市長=2015年12月、パリ郊外ルブルジェ(AFP時事)

韓国社会は衝撃に、朴元淳ソウル市長が自殺

10日未明、ソウル市内の山中から運ばれる朴元淳市長の遺体(EPA時事)

 朴元淳ソウル市長が行方不明になった後、10日未明に死亡しているのが見つかった。元秘書からセクハラで告訴されていたほか、遺書が残されており、自殺とみられる。与党「共に民主党」の次期大統領候補の一人と言われた有力政治家の突然の死に、韓国社会は衝撃に包まれている。

 市長をめぐっては、元秘書の女性が身体的接触などセクハラを受けたとして8日に警察に告訴。市長は9日に予定されていた公務を取り消し、家族らとの連絡を絶ったまま失踪した。「皆さんに申し訳ない」と走り書きした遺書を残しており、警察による捜索の結果、市内の山で遺体が発見された。

 民主化運動家や人権派弁護士として活動した市長は、韓国初のセクハラ裁判の代理人として勝訴判決を獲得。有力市民団体「参与連帯」の創設者でもあり、慰安婦問題をめぐる民間団体の活動「女性国際戦犯法廷」では韓国代表として日本の対応を糾弾した。2011年に市長に初当選後、3選を果たし、与党勢力にも影響力を持っていた。

 市長としても女性に配慮した政策を実施し、セクハラ予防などを主張。革新系のハンギョレ新聞はセクハラ告訴について「自身が強調してきた価値、言行と正反対の疑惑が浮上した」と指摘した。クリーンなイメージで人気が高かった市長のスキャンダルと死去という二重の衝撃に、与党勢力や支持する左派系市民団体にも動揺がうかがえる。

 韓国では地方自治体の与党系首長によるセクハラ事件が相次いでおり、革新系の大統領有力候補と目された忠清南道の安熙正知事(当時)が18年に秘書への性的暴行で辞任。その後起訴され、実刑判決を受けた。今年4月には文在寅大統領に近い呉巨敦釜山市長(同)も市職員へのセクハラ問題で辞任している。(ソウル時事)

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