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ブラジルのボルソナロ大統領「これが人生だ」

新型コロナ検査で陽性、経済活動優先の姿勢は変わらず

ブラジルのボルソナロ大統領「これが人生だ」

新型コロナ感染の記者会見を行うボルソナロ大統領=7日、政府系「テレビブラジル」から

 南米ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領(65)が7日、新型コロナウイルスに感染していることを明らかにした。5日に発熱とせきの症状が出始めたことからレントゲンと新型コロナの感染検査を受けたところ、陽性だと判明したという。

 政府系ブラジル通信によると、ボルソナロ氏の発熱は一時は38度に上がり、筋肉痛や疲れなどの症状が出ているという。

 ブラジルでは、過去24時間で4万5000人以上の感染者と1200人以上の死者が出るなど感染の拡大は止まっておらず、累計感染者数は166万人で米国に次ぐ世界2位だ(死者数も6万6741人で世界2位)。

 ただし、ボルソナロ氏は、新型コロナを「軽い風邪のようなもの」「健康な人は軽症で済む」などと軽視、経済活動優先の姿勢を取り、各地方自治体が独自に導入する外出禁止や商業自粛などの隔離政策を批判し続けてきた。

 ボルソナロ氏は7日、大統領官邸で行われた記者会見にマスク姿で出席、「感染しても恐れる必要はない。これが人生だ」「私はとても元気だ」などと強調、経済優先の姿勢に変わりないことを示した。

 現在も公務は続けているが、7日からの閣僚会議等は全てビデオによるリモートワークに切り替えられた他、予定されていた地方視察などは全てキャンセルされた。

 一方、同氏は、医師の処方を受けて抗マラリア薬のヒドロクロロキンを服用していると表明、服用後に熱が下がり症状も緩和したと表明した。ただし、専門家らは、ヒドロクロロキンの利用に関して「副作用のリスクが高い」「新型コロナの治療効果は不明」などと警笛を鳴らしている。

 ブラジルでは、地方都市への感染が広がりつつあり、ブラジル全都市の9割以上で感染者が確認された。緊急事態宣言による都市封鎖や夜間外出禁止を導入し始めた都市も増えている。サンパウロ市やリオデジャネイロ市では、感染状況に落ち着きが見られたとして、商業活動の再開も始まったが、専門家らは「新たな感染拡大の可能性は高い」と警告している。(サンパウロ綾村悟)

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