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ダライ・ラマ14世が85歳の誕生日を迎える

「後継議論は時期尚早」、ネットで説法、健在を示す

ダライ・ラマ14世が85歳の誕生日を迎える

チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(中央)=1月4日、インド東部ブッダガヤ(AFP時事)

 チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、85歳の誕生日を迎えた。高齢のため健康不安がささやかれ、中国政府が後継者選びに介入する可能性も取り沙汰される。

 こうした中、本人は昨年11月、自身の後継問題は「急いで話し合う問題なのか」と述べ、議論は時期尚早との姿勢を示した。

 チベット亡命政府は、中国からの独立ではなく、外交や防衛以外の分野で独自の決定権を持つ「高度な自治」を求め、中国政府との対話を進める立場を訴えている。ダライ・ラマも外遊などの機会を通じ各国に理解を求め、中国への圧力強化を試みてきた。

 ポンペオ米国務長官は、5月18日の声明で「信教の自由(の保障)を進める」よう中国政府に要求。これに先立つ1月、米下院もチベット人の人権や信教の自由を擁護する法案を可決した。

 ダライ・ラマが暮らすダラムサラのあるインドでは、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻だが、ダライ・ラマはネット配信を通じ、信者に教えを説き続けている。チベット亡命政府関係者は6日、電話取材に「ダライ・ラマは健康だ。5日にもネットを通じ説法を行った」と明かし、健康不安説を一蹴した。

 ダライ・ラマは、6日のビデオメッセージで「新型コロナの流行に伴い、大勢の集まるお祝いは不可能だが、その必要もない。祝うならマントラを1000回唱えてほしい」と述べ、信者を気遣った。

 チベット亡命政府によると、6日にはダライ・ラマの説法に音楽を加えた初のアルバム「インナー・ワールド」が発売された。

 ダライ・ラマは、6月10日の声明で「音楽は(自分の)メッセージをより多くの人々に届ける可能性を持っている」と説明した。(時事)

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