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英国の著名な歴史家が人種差別発言で失職

「忌まわしい黒人」発言が問題化、ケンブリッジ大を辞任

英国の著名な歴史家が人種差別発言で失職

英歴史家のデービッド・スターキー氏=2007年10月、ロンドン(AFP時事)

 英国の著名歴史家が、黒人への人種差別問題に関して問題発言をし、名誉フェローを務めていたケンブリッジ大学を辞める事態に追い込まれた。

 問題発言をしたのは、英国チューダー朝時代の専門家であるデービッド・スターキー氏。6月30日に配信された右派コメンテーターとのオンラインのインタビューで、米国などで続く人種差別抗議デモについて「米国黒人文化の最悪の側面」を表していると主張。「奴隷制度はジェノサイド(集団虐殺)ではなかった。もしそうだったら、アフリカや英国にこれほど多くの忌まわしい黒人はいなかったはずでしょう? とても多くの人が生き残ってしまった」と述べた。

 この発言を受け、パキスタン系移民の子供であるジャビド前財務相は今月2日、ツイッターで「デービッド・スターキー氏の人種差別発言は、今も存在する恐ろしい考え方を思い出させる」と批判。この投稿がメディアで取り上げられ、ケンブリッジ大は3日、スターキー氏の辞任を承認した。

 同氏が客員教授を務めていたカンタベリー・クライスト・チャーチ大学も「大学の価値観に完全に反する」として契約を解除。出版大手ハーパー・コリンズの英国法人は「私たちが同氏の著書を最後に出版したのは2010年だが、今後は出版しない」と突き放した。(ロンドンAFP時事)

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