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奇跡に近い回復、梨田昌孝さんがコロナで闘病

元プロ野球近鉄監督、時事通信の電話取材に応じる

奇跡に近い回復、梨田昌孝さんがコロナで闘病

2015年に野球評論家として東京ドームを訪れ、談笑する梨田昌孝さん=同年8月、東京ドーム(時事)

 新型コロナウイルスに感染して入院し、5月20日に退院した元プロ野球近鉄監督の梨田昌孝さん(66)が時事通信の電話取材に応じた。闘病生活などを振り返り、回復は「かなり奇跡に近い」と実感を込めて語った。


 評論家として2月は各球団のキャンプ地を回り、3月半ばまでオープン戦も取材。同月下旬に発熱などの症状が表れ、31日に重度の肺炎と診断され入院。4月1日に新型コロナ陽性と判明した。集中治療室(ICU)で人工呼吸器を装着。一時は生死の境をさまよった。

 「薬で痛みを和らげて眠らされた状態で、夢を見ても悪夢ばかり。誰かが亡くなったとか、誰かに(ウイルスを)うつしたのではないかという恐怖感でうなされた」「97、98、99%は危ないという感じだったらしい」

 4月17日にICUを出た。リハビリを始めたものの、「筋肉が落ちて、立てないし座れない状態。体重は15キロ落ちた。ペットボトルのふたを開けられず、箸もうまく持てない。ちゃんと社会復帰できるのか、不安の方が大きかった」と言う。

 身近な医師や看護師の存在が励みになった。「先生には『梨田さんにはまだやるべきことがあるから生かされたのではないか。これだけ危険な状態から回復したことで、関わった医療従事者も元気が出るし、頑張れると思う』と言われた。看護師さんは接する機会が多く、病室では笑顔を振りまき、よく声を掛けてくれた」。それだけに、「看護師さんの子供が学校や幼稚園でいじめられた、などというニュースを見るとすごく寂しい。もっと感謝の気持ちを持ってほしい」と訴える。

 退院から1カ月後の6月19日にプロ野球が開幕した。3カ月遅れ、当初は無観客と異例ずくめの状況。「選手もストレスがたまると思うけど、はつらつとした姿、野球をさせてもらってありがたいという思いを前面に出してほしい」と望む。

 自身にも再び、現場で評論する日が近づいている。「ちょうど開幕に合わせたような感じで病気も治ってくれている。開幕が待ち遠しい。僕は野球でここまで来たので、とにかく野球やスポーツに対して協力できることがあればやっていきたい」

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