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遠のく日常、募る不安、緊急事態宣言望む声も

都内で感染者連日100人超、休業要請「慎重に判断」

遠のく日常、募る不安、緊急事態宣言望む声も

渋谷センター街を行き交う人たち=3日午後、東京都渋谷区(時事)

遠のく日常、募る不安、緊急事態宣言望む声も

渋谷のスクランブル交差点を行き交う人たち=3日午後、東京都渋谷区(時事)

 新型コロナウイルスの感染者が2日連続で100人を超えた東京都内では3日、ようやく戻り始めた日常が再び遠のくことへの不安が高まった。一方、医療関係者からは、緊急事態宣言の再発令を求める声も上がる。

 行き交う人の数が目に見えて増えた若者の街、渋谷。都内の音楽大学3年の女性(20)は感染者数を聞き、「また行動を制限されるのは嫌だ」と眉をひそめた。宣言解除で大学のレッスンが再開。友人らとさまざまな予定があったという。一方、これから飲み会という町田市の男性会社員(23)は「騒ぐほどではない。検査数に応じて増えるのは当然で、重症者も多くない」と冷静に話した。

 杉並区のダンサー山口風士さん(23)は「仕事は何とか続けたい」と浮かない表情。所属するダンスチームは、オンラインライブに向け活動を再開したばかり。「もし休業要請をするなら補償を」と求めた。

 「夜の街」の感染が止まらない新宿では、老舗居酒屋「どん底」の宮下伸二店長(46)が「人数が独り歩きし、また安易な自粛要請が強まるのでは」と、いら立ちを募らせる。8割程度まで回復した客足がまたも遠のきつつあり、「医療や病院の体制を整える時間を確保するため休業したはずなのに、再度迫られるなら話が違う」と指摘。「補償は要らない。どう安全に楽しむかをしっかり広めるべきだ」と要望した。

 多くの患者の治療に当たった江戸川区の東京臨海病院。再び専用病床を確保したといい、小林滋病院長は「非常に危機感を感じる数字だ。感染を若者だけにとどめないと、高リスクな高齢者に再拡大してしまう」と警戒する。「身近に苦しむ人がいなくなり、明らかに気が緩んだ」とし、「密集回避や手洗いの大切さを再確認する必要がある。医療の立場からは、難しくても再度宣言を出してほしい」と訴えた。

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