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沖縄県石垣市議会、尖閣諸島の字名変更を議決

中山市長「行政事務効率化のため」、政治的意図を否定

沖縄県石垣市議会、尖閣諸島の字名変更を議決

尖閣諸島の字名変更を求める議案を賛成多数で可決した石垣市議会=22日、沖縄県石垣市(撮影・豊田剛)

 沖縄県石垣市議会(平良秀之議長)は22日、6月定例会最終本会議で尖閣諸島の字名を「登野城(とのしろ)」から「登野城尖閣」に変更する議案を賛成多数(賛成13、反対8)で可決した。市は議決を受けて、10月1日に施行する予定。これにより、尖閣諸島最大の魚釣島の住所地は、「字登野城2392」から「字登野城尖閣2392」に変わる。

 市は今月9日、市議会に議案を提出。中山義隆市長は、石垣島中心部にある同じ字名の区域との違いを明確にして行政事務を効率化するためとした。しかし、尖閣を北東部・宜蘭県頭城鎮に属していると主張する台湾では11日、宜蘭県の議会が同諸島の台湾名「釣魚台」を「頭城釣魚台」に変更することを県政府に求める議案を可決している。

 本会議では革新系野党議員が、住所に「尖閣」が明記されることで、尖閣諸島の領有権を主張する中国や台湾が反発を強めると主張し、反対票を投じた。これに対し、保守系議員は、「(尖閣には日本の)人々が生活を営んでいた証拠もあり、もともと領土問題など存在しない」と述べた上で、「国家主権に関わるものであり、他国に配慮する必要はない」と訴えた。

 議会後、中山市長は記者団の取材に応じ、「あくまでも行政手続きの範疇(はんちゅう)で提案したもので、政治的な意図はない」を強調。予想される中台の反発については、「台湾とは非常に長い交流をし、信頼関係がある。今回の議案が行政手続きであることを明確に伝えて、交流はしっかりと続けていきたい」と語った。宜蘭県議会の決議については「内政のことなので抗議しない」と自身のツイッターで発信している。

(沖縄支局・豊田 剛)

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