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京都・大阪・兵庫の3府県で緊急事態宣言を解除

戻りつつある活気に高まる期待、観光客を増えず焦燥も

京都・大阪・兵庫の3府県で緊急事態宣言を解除

関西3府県の緊急事態宣言解除のニュースを伝える街頭ビジョンを見る人たち=21日午後、大阪市北区(時事)

 京都、大阪、兵庫の3府県で、およそ1カ月半にわたる新型コロナウイルスの緊急事態宣言が21日、解除された。3府県では既に、独自基準に基づき休業要請が段階的に解除されており、戻りつつある活気に期待が高まる一方、戻らない観光客に不安を抱える声も上がった。

 大阪・ミナミの観光名所戎橋では、集まって談笑する若者の姿が増え、客足が戻りつつある商店街には会計待ちの列ができる店も。近くのたこ焼き店「道頓堀くくる」の田中辰也店長(31)は「一時に比べ、街全体の活気は徐々に戻っている。営業している店が増えないと人も戻ってこないと思うので、これからも衛生面に気を付けてアピールしていきたい」と意気込む。

 JR大阪駅前の百貨店に買い物にきた大阪府門真市の無職男性(59)は「ストレス解消になった」と笑顔。「家の中や近所を歩く生活で心が殺伐としていた。図書館やカフェでゆっくり過ごしたい」と解除を喜んだ。

 「どん底の状況だったので、少しは解放感がある」と話すのは、神戸市の中華街・南京町商店街振興組合の曹英生理事長(63)だ。ただ、以前ほど観光客が戻らない現状に危機感を募らせる。客が絶えなかった中華街も、今は多くの店が休業中で「本来の姿に戻すには自分たちの努力が必要だ」と不安げに話した。

 この時期、多くの修学旅行生でにぎわう京都市内の観光地でも人通りはまばらのままだ。八坂神社参道祇園商店街振興組合の北村典生理事長(52)は「150店のうち営業しているのは10店だけで、再開のめども立っていない」と肩を落とす。営業を再開したものの、人通りが少なく再び休業した店もあるといい、「解除されても、すぐに客足が戻るわけでもない」と焦燥感をにじませた。

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