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「シアノバクテリア」が天然石こうから水を分離

アタカマ砂漠の細菌、「無水石こう」に変え光合成に利用

「シアノバクテリア」が天然石こうから水を分離

南米チリ・アタカマ砂漠で採取した天然石こうの隙間に生息する細菌「シアノバクテリア」(走査電子顕微鏡写真、緑色の粒々)。石こうから水を分離して利用していることが分かった(米カリフォルニア大提供・時事)

「シアノバクテリア」が天然石こうから水を分離

南米チリ・アタカマ砂漠の天然石こう(写真手前の白い石)。光合成を行う細菌「シアノバクテリア」が隙間に生息し、水を分離して利用していることが分かった(米ジョンズ・ホプキンス大提供・時事)

 南米チリのアタカマ砂漠で、天然の石こうの微細な隙間に光合成を行う細菌「シアノバクテリア(藍藻)」が生息し、石こうから水を分離して利用していることが分かった。米カリフォルニア大とジョンズ・ホプキンス大の研究チームが11日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 この天然石こうの主成分は、硫酸カルシウムに水が結び付いた水和物。シアノバクテリアは有機酸を分泌し、水を分離して硫酸カルシウムだけの「無水石こう」に変え、光合成に利用していることが、精密な元素分析や実験で確認された。

 水を直接得られない環境でも生息できることは、地球以外の惑星や衛星で生物を探索する上で参考になるという。

 アタカマ砂漠はアンデス山脈付近の高地にあり、ほとんど雨が降らない。空気が非常に乾燥して澄んでいるため、日米欧などが大規模な電波望遠鏡や光学望遠鏡を設置、運用していることで知られる。シアノバクテリアは細菌に分類されるが、祖先の一部が植物に取り込まれて葉緑体に変わったと考えられている。

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