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ネット通販の台頭に、米小売業界の苦境が深まる

新型コロナの感染拡大が追い打ち、破綻が続く恐れも

ネット通販の台頭に、米小売業界の苦境が深まる

経営破綻した米衣料品大手Jクルーの店舗のショーウインドー=4日、ニューヨーク(AFP時事)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、米小売業界の苦境が深まっている。インターネット通販の台頭で経営環境が既に悪化していたところへ新型コロナによる店舗閉鎖が追い打ちをかけ、大手企業の破綻が続く恐れがある。

 衣類チェーン大手Jクルー・グループは4日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請した。新型コロナ流行以降、全米規模で展開する小売企業では初の倒産。同社は感染防止のため全店舗を一時閉鎖しており、資金繰りが悪化していた。同じく苦境にある百貨店のニーマン・マーカス・グループやJCペニーも、破産申請に向けて準備しているとされる。

 外出規制や店舗閉鎖の拡大で、3月の米小売売上高は前月比8・7%減と過去最大のマイナス幅となった。中でも百貨店は19・7%減、衣料品店が50・5%減と大きく落ち込み、影響が如実に表れた。

 一方、米国の一部の州では経済活動再開の動きも出ており、百貨店大手メーシーズは4日、一部店舗で営業を再開した。ただ、感染リスクが依然ある中、客足が戻るまでには時間がかかる見通し。業界アナリストからは「客足の回復が遅れたり、店舗閉鎖が夏まで続いたりする場合、百貨店業界で債務不履行の恐れがさらに高まる」との見方も出ている。(ニューヨーク時事)

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