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榊原定征氏 、ビル・ゲイツ氏らが春の叙勲受章に

 政府は29日、春の叙勲受章者4181人を発表した。榊原定征前経団連会長(77)や岡部喜代子(71)、鬼丸かおる(71)両元最高裁判事ら6人が旭日大綬章を受章。外国人叙勲でも旭日大綬章に米マイクロソフト共同創業者兼元CEOのビル・ゲイツ氏(64)ら2人が選ばれた。発令は29日付。


旭日大綬章の榊原前経団連会長「未来の展望失わず」

榊原定征氏 、ビル・ゲイツ氏らが春の叙勲受章に

旭日大綬章受賞の榊原前経団連会長

 春の叙勲で旭日大綬章を受章した経団連前会長の榊原定征氏(77)は、「身に余る光栄。現下の困難な状況の中で、未来の展望を失わずに豊かで活力ある日本の再生を目指して、引き続き微力ながら努力したい」との談話を発表した。

 愛知県出身。2002年に東レの社長、10年に会長に就任。14年から18年まで経団連会長を務めた。「政治と経済は車の両輪」との持論に基づき、経済政策「アベノミクス」を掲げた安倍政権に協力。デジタル技術革新を通じて社会課題の解決を目指す「ソサエティー5・0」の普及を推進した。

 今年6月、金品受領問題で信頼が失墜した関西電力の会長に就く。榊原氏は「創業以来の危機的状況と認識しており、これまで培った経験・知見を総動員し、改革を通じて関電の力強い再生と信頼回復に全力で取り組む」と強調した。

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旭日大綬章のビル・ゲイツ氏「日本には革新の精神」

榊原定征氏 、ビル・ゲイツ氏らが春の叙勲受章に

旭日大綬章受賞のビル・ゲイツ氏

 旭日大綬章を受章したビル・ゲイツ氏(64)は、共同議長を務める慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」を通じて、「日本に感謝する」などとコメントを寄せた。同氏は、自ら創業したマイクロソフトの経営を退き、世界の保健問題に取り組んでおり、日本の政府や民間企業とも協調してきた。

 ゲイツ氏は、日本の医療研究者らが「財団と協力し、命にかかわる病気と闘うための新しい技術を開発してきた」と指摘。新型コロナウイルスの感染拡大を念頭に、「その革新の精神こそ人類がこのパンデミック(世界的流行)に打ち勝つことができると確信する理由だ」と強調した。

 財団は、新型コロナ対策のため、2億5000万ドル(約270億円)以上を拠出している。ゲイツ氏は、2015年の講演で「今後数十年で1000万人以上を死亡させる可能性があるのは、戦争ではなく、感染力の高いウイルスだろう」と予測。早くから感染症対策の必要性を訴えていた。(シリコンバレー時事)

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旭日大綬章の荻田元アサヒグループ会長
「社会に必要な価値創出」

榊原定征氏 、ビル・ゲイツ氏らが春の叙勲受章に

旭日大綬章受賞の荻田元アサヒグループ会長

 春の叙勲で旭日大綬章を受章した元アサヒグループホールディングス会長兼最高経営責任者(CEO)の荻田伍相談役(78)は、「身に余る光栄。信念であるプラス思考を持つことで新しい行動につなげ、社会から必要とされる新しい価値を創出することを心掛けてきた」との談話を発表した。

 福岡県出身。赤字体質だったアサヒ飲料を再建した手腕を買われ、2006年3月、アサヒビールの社長に就任。経営の多角化と国際化を進めた。11年7月に持ち株会社アサヒグループホールディングスを設立後、最初の会長兼CEOとなり、乳酸飲料大手のカルピスを買収した。経団連副会長も務め、現在は東京芸術劇場の4代目館長。

 荻田氏は「多くの先輩方が築いてきたもの、多くのお客さまから頂いてきたものを、次世代に引き継ぐことに使命感を持って取り組んできた」と振り返った上で、「そうしたことが評価されたのであれば、望外の喜びだ」としている。

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旭日小綬章の作家・宮本輝さん「とても光栄なこと」

榊原定征氏 、ビル・ゲイツ氏らが春の叙勲受章に

旭日小綬章受賞の作家の宮本輝さん

 旭日小綬章の受章が決まった作家の宮本輝さん(73)は、以下の談話を発表した。

 27歳の時から46年間も小説を書き続けてきて、このたび旭日小綬章を賜ることになりました。とても光栄なこととして、ありがたく感謝いたしております。

 折から、世界的なウイルス禍によって、人々は生命の危機に直面していますが、人間、自然、環境、人生といったものに、改めて深い視線を向けるときが到来したのかもしれません。

 文学に限らず、芸術はそれに答えをもたらす力を持っていると信じています。このたびの栄誉に背を押されて、再び原点に戻り、さらに努力して、新たな小説を書き続けていこうと思っています。

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