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ブラジル先住民のコカマ族、新型コロナに初感染

アマゾン奥地は医療システムが整わず、重症化すれば危険

ブラジル先住民のコカマ族、新型コロナに初感染

「先住民族の日」を祝うブラジルの先住民たち=2019年4月19日(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 ブラジル保健省は1日、同国の先住民に初の新型コロナウイルス感染者が出たと発表した。

 感染者が出たのは、ブラジル北西部アマゾナス州サントアントニオドイサ近郊のコカマ族集落。感染者は20歳の先住民女性で、地域の先住民を対象とした保健業務に関わっている。業務で接触した外部の医師から感染した可能性が高いという。当該の医師はウイルス感染の陽性反応が確認されており、女性と接触する前に感染が拡大しているブラジル南部を休暇で訪れていたことが分かっている。

 先住民の感染女性は既に隔離状態に置かれているほか、女性が接触したとされる二つの集落も隔離対象となっているという。女性が住むコカマ族の集落は、アマゾニア州の州都アマゾニアから約900キロ北部のアマゾン熱帯雨林の中にある。

 アマゾニア北部には3万人近くの先住民族が住んでいるが、特にアマゾン奥地では医療システムが整っておらず、重症化すれば十分な対応ができない可能性がある。また、アマゾン熱帯雨林内には、近代文明と接触したことがない未接触部族も存在している。先住民、特に未接触部族は、インフルエンザや新型コロナなどのウイルス感染に脆弱(ぜいじゃく)で、最悪の場合には部族が壊滅する恐れもあるという。ブラジルには、300部族85万人の先住民族が存在。その多くは先住民保護区に住んでいる。(サンパウロ綾村悟)

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