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「腸内」並み、玄武岩の亀裂内部に微生物が密集

東大などが発見、海底地殻から採取した岩石に、火星にも?

「腸内」並み、玄武岩の亀裂内部に微生物が密集

海底下の岩石から見つかった微生物の蛍光顕微鏡図。緑色が微生物細胞、オレンジ色が粘土鉱物(東京大提供・時事)

 海底地殻から採取した玄武岩の亀裂内部で、1立方センチ当たり100億程度の微生物が生息しているのを発見したと、東京大と海洋研究開発機構の研究チームが発表した。人間の腸内並みの密度といい、玄武岩で覆われている火星でも、類似の生態系が存在する可能性も示唆しているという。論文は2日、国際科学誌コミュニケーションズ・バイオロジーに掲載された。

 海底の大部分は、海底火山から噴出した溶岩が固まった玄武岩に覆われているが、ほとんどは1000万年以上前に形成されたため、多くの微生物が生息できるエネルギーは残っていないと考えられてきた。

 東京大の鈴木庸平准教授らは、米探査船で南太平洋の海底地殻を掘削し、3350万年前と1億400万年前に形成された玄武岩試料の採取に成功。新たに開発した内部の微生物を細胞単位で可視化する手法で調べたところ、玄武岩の亀裂に詰まっている粘土鉱物内に1立方センチ当たり100億程度の微生物がいることが分かった。

 DNAの解析などから、これらの微生物は、周囲の有機物をエネルギー源とするタイプであることも判明。有機物は海水中から長時間をかけて粘土鉱物内に浸透したか、岩石内で合成された可能性があるという。

 同様の古い玄武岩は火星の表面にも分布しており、鈴木准教授は「玄武岩の亀裂に粘土鉱物が入っているような場所があれば、(今後の)火星探査で生命が見つかることがあり得るのではないか」と話している。

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