«
»

人工呼吸器の確保急ぐ、1台2人で共用の病院も

米NY州で新型コロナ感染者が最多、1~3週間後にピーク

人工呼吸器の確保急ぐ、1台2人で共用の病院も

3月31日、ニューヨークで準備される追加の医療用ベッド(AFP時事)

 米国最多の新型コロナウイルス感染者を出しているニューヨーク州が約1~3週間後に迫るとされるピークに備え、人工呼吸器の確保を急いでいる。医療現場が逼迫(ひっぱく)するニューヨーク市内では1台を2人で共用する病院も出ている。

 州によると、ピーク時に必要となる病床数は14万床、人工呼吸器は2万~4万台に上る。これまでに1万2000台以上確保し、2万台近くを注文した。ただ、中国に1台約2万5000ドル(約270万円)で発注した1万7000台のうち2週間以内に確保できるのは約2500台にとどまる。「今週を乗り切るには4月1日までに400台必要」(デブラシオ・ニューヨーク市長)とされ、時間との闘いになっている。

 不足の要因は患者数の急増に加え、感染者の平均使用期間が11~21日間と、新型コロナ以外の患者の3~4日間より長いことがある。

 こうした中、州は1台を2人で共用する新しい方法を承認した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、この方法は2017年にラスベガスで起きた銃乱射事件の際に使われ、ニューヨーク市内の病院が先週、不足した場合に備えて実際に使い始めたという。州はこのほか、麻酔器の転用も検討。手動で患者に送気する「バッグバルブマスク」約3000個も購入した。このマスクで代用する場合、患者は常時使用しなければならず大量の人員が必要になるため、州は州兵の訓練も検討している。

 一方、人工呼吸器など医療物資をめぐっては、各州と連邦緊急事態管理庁(FEMA)が競って入手を図り、価格高騰を招く事態となっている。ニューヨーク州のクオモ知事は「FEMAこそが購入者となり、各州に配分すべきなのに」と連邦政府の対応を批判した。

 これに対し、トランプ大統領は3月31日の記者会見で、「競り合ってほしくない。われわれに電話してくれれば対応する」と述べ、州側に配慮する姿勢を見せた。連邦政府が保有する人工呼吸器をニューヨーク州などに追加で送ることも発表。ただ、今後の需要拡大時に必要な場所に「即時に」送れるよう1万台近くを保有し続ける方針も示した。(ニューヨーク時事)

2

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。