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来夏も会場使えず? イベントへしわ寄せが懸念

東京五輪の延期決定に、「ウイルスと二重苦」の指摘も

来夏も会場使えず? イベントへしわ寄せが懸念

東京ビッグサイト(東京国際展示場)=東京都江東区(時事)

 東京五輪・パラリンピックの延期が決まったことで、会場となる施設を閉会後に使う予定だったイベントへのしわ寄せが懸念されている。新型コロナウイルスの感染拡大による政府の自粛要請も長引いており、関係者は「ダブルパンチだ」と嘆く。

 国内最大の国際展示場である東京ビッグサイト(東京都江東区)。

 メインプレスセンターや国際放送センターが入る予定で、昨年4月から準備工事のため主要展示棟を閉鎖し、施設全体を再び使えるのは今年12月以降とされていた。

 運営会社によると、年間約300件の展示会などが開かれ、来年9月まで予約が入っている。一時的に原状復帰して貸し出すのは困難とみられ、組織委員会の借り上げが延長されれば影響は必至だ。

 展示場不足は以前から指摘されており、日本展示会協会(東京)の広報担当者は「ウイルスの影響で中止が相次いでいる上、終息しても使えない期間が伸びる。ダブルパンチだ」と訴えた。

 レスリングやフェンシングなど7種目の競技が行われる千葉市の幕張メッセも、今年9月以降に複数のイベント開催が決まっている。担当者は「予約は期日の1年前からだが、来年4月以降の使用も相談には応じている」と影響を危惧した。

 一方、柔道と空手の会場となる日本武道館(千代田区)の担当者は「21年度の予約は今夏から」とし、延期への対応は可能と説明。水泳会場となる新設の東京アクアティクスセンター(江東区)も「五輪後の予約は入っていない」と話し、大きな問題はないとの見方を示した。

 五輪会場の変更もあるのか。目白大メディア学部の岡星竜美特任教授(イベント学)は「代替施設を探すのは難しく、原則このままだろう。非常事態なので、政府や組織委が予約のキャンセルなど協力を呼び掛けるのではないか」と予想する。

 ただ、その場合も借り上げ期間の変更に伴う追加料金や、開催中止を迫られるイベント主催者への補償金が発生する可能性がある。岡星教授は「個別交渉になるが、最終的には国などが負担するしかないと思う」と指摘した。

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